マジックとテウルギー(叡智)

宇宙には、無数の様々な存在たちが生息しています。その多くは物理的な肉体を持っていません。動物や植物、鉱物(の世界)とは別の領地が存在し、そこではさまざまな知性や生命が表現されています。

 

このような存在たちやエンティティ — 自然の精霊からさまざまな民族とつながった神々まで含めたすべて— を、私たちはスピリチュアルなエコシステムと呼んでいます。

 

人類はこれらの存在と常に交流を行ってきました。このパワーと存在をひとまとめにしたものが、スピリチュアルなエコシステムと呼ばれるものです。

 

その中には、神々の次元の自然の精霊から、人類がずっと昔からさまざまな形に整えてきたパワーや存在まで、世界のさまざまな民族や文化とつながっている神々が存在しています。

 

スピリチュアルなエコシステムにおける人間とこのような存在たちとの調和的な関係は、新たな発見と結びついた古代の知識によって作られます。それはマジックを通して起こります。

 

ダマヌールにおける「マジック」とは、私達一人一人に内在する可能性(潜在能力)を引き出す事です。

 

「テウルギー(神智)」とは、儀式を通じて、異次元とコンタクトするための言語とテクニックを合わせ持つものです。

儀式の言語

私達の宇宙には無数の存在が生息しています。人類は、常にこれらの存在との対話を探求してきました。

 

古代パンテオンの神話から物語に出てくる自然の王国に至るまで、すべてはこのような知性を持った存在たちと関わろうとする人類の願いの現れです。このような知性を持った存在たちとの対話をダマヌールでは“マジック”と呼んでいます。

 

“マジック”とは、驚くような事を行ったり、自然界の法則を覆したりするといったものではなく、“すべての形あるもの、生命の法則に、調和をもたらすことができるもの”を言います。

 

ダマヌールの“メディテーションの学校”は“イニシエート”の学校と定義されますが、そこでは太陽のフォースとコンタクトする事が儀式的に承認され、各自の内なる“神の火花”を目覚めさせる道において、盟友として選ばれているのです。

 

儀式とは、その都度コンスタントに使われ、繰り返され、そして真剣に熟慮されたジェスチャー、想い、言葉を使って形成される、イベントを方向づけるための言語です。

 

ダマヌールのスピリチュアルな哲学では、「祈り」とは“結果をもたらすために思考を強化すること”を意味します。そして “請願”や“恩寵”の代わりに、自覚と意識を持つことによって、神聖な領域とつながります。

 

ダマヌールのスピリチュアリティでは、すべては“経験(体験)が反映されたもの”であると定義されていますが、スピリチュアルなエコシステムの存在たちとのコンタクトにおいても同様です。

 

それは(何かを信じるというような)ドグマ的確信に基づいたものではなく、不断の探求のたまものなのです。

 

(探求の)理念のベースとなっているものは「儀式」「メディテーション」「錬金術」です。これらは生命の神秘を探求する、とてもシンプルな方法です。

 

この宇宙における私達の役割をより良く理解するため、日々の成長を得るため、私達の感覚的体験の領域を拡大するために探求されるのです。

スピリチュアルなエコシステム

ダマヌールの哲学によるヴィジョンでは“存在の領域”というのは多くの宇宙を含んでいます。私たちが住んでいる宇宙はその中のひとつであり、異なる形と時間によって特徴づけられています。

 

基となる仮説では、この宇宙において、あらゆる存在形態として現れる生命というのは、もともとは唯一の神の原型が起源となっています。

 

唯一の神は宇宙そのものよりも大きく、形の世界に入る為に、無数の小さなかけらとなる必要がありました。あるものは物質の形を持ち、あるものは持ちません。

 

ダマヌールではこの存在の事を“起源的な人間の神”と呼び、サトル(あるいは非物質的)な次元におけるそのエッセンスの全ての表現と合わせて、一般的な呼称としての“スピリチュアルなエコシステム”を形成します。

 

何千年もの間に人類は、自身の周囲を取り巻く世界に多くのさまざまな存在がいる、という事に気付きました。そして、その広がりを直観的に感じてきました。このように物語を伝えるパンテオンが生まれ、現代の主要な宗教においても同様です。

 

より小さな原初の起源的なかけらは、自然界の精霊達です。彼らは世界中の民族の伝説や伝統の中に、森や泉や草地の住人として現れてきます。また、植物や動物達も同じ神性の現れです。

 

人類を含むいくつかの被造物は“橋の形”であり、これは「橋をかけるように、物質の次元をより精神的な次元に近づけることができること」を表しています。

 

なぜなら“神の火花”のかけらを担うものは、覚醒すれば、結びつけられている形を超越し、異なる存在の次元へと結びつける力を持つからです。

 

人間と神との関係は、服従よりも同盟であると考えらます。それは、同じ神性が両者に浸透しているという理由そのものからです。

 

人類の進化は、神々たちの進化と結びついています(逆もまた同様ですが)。動物や植物のあらゆる種や惑星全体についても、それは同様なのです。

 

ダマヌールでの精神的な進化のコンセプトおいて分離はありませんが、各々の生命の形を特徴づける違いを尊重しながら、存在の異なる側面とも深く繋がっています。

 

人類と神々の次元との関係における理想的ヴィジョンは、“トリアーデ”というコンセプトに統合されました。

 

“トリアーデ”においては、地球上の全ての民族たちと神々が調和的に表現され、人類と神々は新しい惑星同盟を結ぶ為に集結しています。そこでは、人類が意識を目覚めさせ、異なる信仰の名において分断されるのではなく、相互に結びつくことを可能にしているのです。