ワイン畑での植物の音楽レコーディング

ダマヌールの若手ミュージシャン&エンジニアであるジゴラ&トリトーネ夫妻の新しい音楽プロジェクト「Masterplants Orchestra」のブログ記事の転載です。第して


「ワイン畑での植物の音楽レコーディング」

https://www.masterplantsorchestra.com/news/2018/9/21/vineyard-recordings-in-toscane-in-september-2018

 

今月は、トスカーナのCastraのブドウ園でレコーディングをしています。ファットリア・カステッリーナから、彼らのワインが主人公として歌うようにと招待されたのです。ファットリアのオーナーであるミノタウロは、彼らの造ったワインを飲む人々が、植物につながれるように望んでいると語りました。

 

ミノタウロはブドウ畑で30年以上働いており、彼らとコミュニケーションをとっています。子供の頃、彼は植物とリラックスして過ごすために畑に通いました。それは彼に安心を与え、聞き耳をたてるようになりました。そして彼らのメッセージを聞いたのです。彼にとってぶどう畑で働くことは、地球の恵みを尊重して、これら植物からの贈り物を、生きた力強いワインに変えるためのスピリチュアルな実践なのです。

 

 

ミノタウロさん↑

 

彼は、人々が夕食の添え物としてではなく、メインの役割でも彼のワインを楽しむことを望んでいます。彼は私たちにコンタクトし、主人公であるワインの奏でるシンフォニーに耳を傾けながらワインを飲む人々について、彼のビジョンを語ってくれました。

 

彼は私たちが「Masterplants Symphony」デバイスを作成していることを知り、ワイン畑に来てくれるよう頼みました。 この開発中のデバイスは、8つの植物を同時に接続してシンフォニーのように演奏することができ、人間の創造性とはいくらか異なる音楽的ロジックによるハーモニーによって、リスナーを癒やすことができるのです。自然界のすべてと同様、植物の音楽も自然な不規則性を持っています。まったく同じメロディーは繰り返されることがなく、リスナーが楽になることを期待するような論理やパターンはありません。すべての音符とすべてのメロディは、過去などないかのようにリアルタイムに紡ぎ出されます。

 

 

 「ワイン畑のDJ」トリトーネ(ノートPCの手前にあるのがMasterplants Symphonyデバイス)

 

 

私たちはブドウの間、植物の間に座っていました。この音楽、この原材料を聞いて、フィレンツェの谷、ダヴィンチ村の近くを眺め、微かな風を感じ、昆虫の声を聞き、そして植物の奏でるメロディーを感したのです。私たちは10月にスタジオで各ブドウの音の編集とデザインを行い、ブドウ園の録音を完成させます。

 

シラー種のブドウによって奏でられた最初のトラックをリンク先で聞いてください。
それはブドウだけで奏でられているのです!驚くほど美しいではないですか!?

 

By ジゴラ

 

トリトーネと仲間たちによって新たに開発されたMasterplants Symphonyデバイスは、まだ試作機が完成したところのようですが、さっそく9月からのスペインツアーで活躍しています!


製品化や販売の見込みなどはまったく立っていないようですが、あくまでプロフェッショナルのミュージシャン向けに、自分たちが必要と思った機能を組み込んであるとのこと。

Masterplantsは来年にもワールドツアーを計画していて、日本にも夏にやってくるかもしれないとのこと!新たな情報が入り次第、またお知らせしますね!(AYU)