5月27日にパリで行われる「第1回植物の音楽国際フェスティバル」に日本代表として招待され、すでに準備のため現地入りされているミュージシャンの川崎ろまんさんが、出発前に初のCDアルバムを完成させ、送ってくださいました。きっと、パリへの出発に間に合うようにと、たいへんな作業をされたのではないかななどと想像しながら、完成されたアルバムを聞いています。
しっとりと歌い上げる植物の奏でるメロディーに、そっと寄り添うろまんさんのインプロヴィゼーション、両者が互いに心を通い合わせるさまに、心の奥深くから癒やされます。
ろまんさんはこの2年間、植物の音楽装置をもって何度も山々を訪れ、大自然に囲まれながら植物の紡ぎ出す音楽と向き合ってこられました。
その成果はこれまでもYoutubeに公開され、世界中でさまざまなミュージシャンが取り組んでいる中でも数々の最先端の試みをされてきました。なかでも、マイナーコードを使った短調の音楽は、装置の制限を超えて植物との対話の中で生み出された奇跡的なもので、これまでの植物と人間の共演の音楽の歴史を書き換える、特筆すべき成果と思われます。
そのような活動が世界的に注目され、パリのフェスティバルから招待されることになったのはとても喜ばしく、今週土曜日に迫ったパリでの公演の様子を動画や録音で聞くことができるかもしれないと心待ちにしております。
今回のろまんさんのアルバムは、市販されることが決まっていますので、パリから凱旋されたろまんさんと今後の活動に関していろいろとお話できることを楽しみにしております。(AYU)