詩を書くスペース

昨日詩を書いた


もうどれくらい詩を書いていなかっただろう

そんな余裕はないと思っていた

感受性は蓋をされ、出番を忘れられていた

感情や笑いは、なじみのある使い古されたようなものばかり

ワクワクしたり、ときめきを感じたり、

世界が広がったような、突き抜けた感覚、が時としてあった

遠い昔の若かりし私には

年をとったせいなのかと思っていた

生き生きとした感性をどうやって取り戻せばいいのか

おばあちゃんが一日6個、感動を見つけるのを日課にしていると聞く

なかには詩を書いている人もいるかもしれない

詩は、感受性を研ぎ澄ませて、感覚を拡げなければ

書けるものではないから


ひとに見せるでもない

稚拙でもかまわない

詩は自分への贈り物

自分というものを知ることによって、幸せになる道がみえてくるような気がする


自分の詩を表現するなら、

それは他の人への贈り物となるだろう

他の人が自分と大して変わりのない同じ人間であることを思い出す

他の人を知ることによって、自分を知ることができる


だから詩は自分への愛であると同時に他者への愛である


詩を書くスペースを、自分の中に持っていたいものだ